黄銅条・銅条　当社通常在庫品一覧

■黄銅条・銅条　当社通常在庫品　一覧

銅や黄銅、アルミ、ステンレスなどの非鉄金属材料の仕入販売や切削加工、パイプ曲げ加工などを手がけている辰己屋金属。大阪市内で創業してから80年以上という歴史をもち、全国各地の大手企業から零細企業まで幅広く金属を提供してきました。
辰己屋金属の黄銅条・銅条を一覧でご紹介します。商品詳細につきましては、お気軽に弊社スタッフまでお問い合わせください。

○ ⇒　在庫有り
◇ ⇒　在庫有り（提携在庫）

	黄銅2種						黄銅3種			黄銅1種			タフピッチ銅条			無酸素銅			リン脱酸銅		リン青銅		リン青銅
	C2680						C2801			C2600			C1100			C1020			C1220		C5191		C5210
厚み	0	1/4	1/2	3/4	H	EH	1/4	1/2	H	1/4	1/2	H	0	1/4	1/2	0	1/4	1/2	1/4	1/2	1/2	H	1/2	H	EH
0.10																								◇	◇
0.15					○														○			○		◇
0.18	○																							◇	◇
0.20	○		○		○	○							◇			○						◇	○	◇	◇
0.22	○
0.23
0.25	○				○											○					◇				◇
0.26								○
0.27	○
0.30	○		○		○								◇	○		○			○		◇	○		◇
0.35													◇			○
0.40	○				○								◇			◇					○		◇
0.50			○																		◇	○		◇
0.60			○		○									○							◇		○	◇
0.64
0.70			○
0.80	◇		○		○								◇		○	◇
0.90
1.00			○												○			○			○
1.10
1.20			○				○
1.40			○
1.50			○												○
1.60
2.00			○												○
リーフローズメッキ
0.50			○
0.64			○								○
0.80			○
1.00															○
内径	200　.　500　.　300　.　400　.　500　.　*150

※単重　約1.8～4.0Kg /mm（小割も可）
※上記サイズ以外も入手可能

■銅の種類と特性について

タフピッチ銅（C1100）とは

電気銅を溶解するときに銅の中に酸素を0.02～0.05％残した精製銅で純度が高い。（銅含有率99.9％以上）
導電性を害する微量な不純物を酸素が無害な形にするので、導電性に非常に優れる。
電気・熱の伝導性に優れているが、還元性雰囲気中で高温加熱すると水素ぜい化を起こす場合がある。

りん脱酸銅（C1220）とは

溶解中に吸収した酸素をりんを用いて除いたもので、酸素は0.01％以下となり、かわりに微量のりんが残ります。
導電性についてはC1201に劣りますが、還元性雰囲気で高温加熱しても水素ぜい化を起こさないという特徴を持ちます。
加工性がよく、とくに絞り加工性、引き伸ばすことができる展延性、溶接性、耐食性、耐候性、熱伝導性に優れた銅です。
りんは導電率を85％前後に低下させるので、非常に高い導電性を必要とする場合には適しません。
※他の金属材料と比べれば遥かに優れる。
軟化温度もやや高いので建材・エアコン・ガスケット・風呂釜・湯沸し器など幅広く用いられています。

無酸素銅（C1020）とは

無酸素銅とは酸素も脱酸剤も含まない銅のことをいいます。
高純度の電気銅を不活性ガス雰囲気あるいは真空中で溶解鋳造することによって、酸素およびその他の不純物をきわめて少なくしたもの。
真空中または還元ガス雰囲気中で溶解鋳造を行うので純度の高い原料と高度な設備、技術を必要とします。
銅の含有率は99.96％以上で、その性質はタフピッチ銅（C1100）とりん脱酸銅（C1220）の長所をあわせもっています。
導電率は高く、水素ぜい化もなく、また常温での加工性も非常にすぐれているため、主に電子機器などに使用されています。
タフピッチ銅（C1100）に代わって広く導電性を重視する用途に使用されています。

りん青銅（C5191/C5210）とは

りん青銅は銅に錫と少量のりんを加えた合金。
機械的な強さを持ち、ばね性・耐食性が良く、磁性のなさが特長。
細い線をつくることができ耐食性が良いので、製紙用などの耐食性を必要とする金網にも使われています。
機械的な強度が大きく耐摩耗性にすぐれているので歯車や軸受などにも使用されます。
これらの性能は一般に錫10％程度までは錫の量が多いほど改善されます。
ばね性に優れ、電気機器ばね材などに用いられます。

黄銅とは

黄銅とは銅と亜鉛の合金の事。真鍮（しんちゅう）とも呼ばれます。
銅に亜鉛を添加すると、銅や亜鉛単体の金属にはない優れた性質をもっています。
機械的性質は、銅の含有率によって変化します。
銅含有率が100%から70%まで減少するに従って引張強さ、硬さが増す。
伸びも増加していき、60％になると引張強さ、硬さは急激に増しますが、伸びは小さくなります。

■黄銅（真鍮）の特徴

真鍮のメリット

メリット①　電流が流れやすい

・銅と亜鉛の合金である真鍮は、合金のなかでも電気伝導性が高い。
・電気伝導率が銀の次に高い。
・電気伝導性が高いため電流が流れやすい。
・真鍮はコネクターやコンセントなどの素材として使用される。

メリット②　加熱によって複雑な形状にできる

・真鍮は熱間鍛造性に優れています。
・熱間鍛造とは、歪んだ結晶が正常な結晶に変化する「再結晶温度」以上に熱した金属に対して行う加工のことです。
・熱間鍛造性に優れている真鍮は、過熱によって複雑な形状にも容易に加工できます。

メリット③　薄く広げ、細く伸ばすことができる

・真鍮は展延性に優れており、材料が破損せずに柔軟に変形することが可能です。
・また、展延性は展性と延性の2つに分けられます。
・展性は圧縮する力を加えた際に薄いシート状に成形できる性質、延性は引っ張る力を加えた際に細く引き伸ばせる性質のことです。
・この2つに優れた真鍮は、薄く広げたり細く伸ばしたりと両方の加工をすることが可能です。

メリット④　切削加工しやすい

・真鍮には鉛やビスマスが含まれており、被削性が高いです。
・被削性とは切削加工する際の削りやすさのことを意味します。
・被削性が高い真鍮は高度な精密加工が必要な部品の素材としても使用されおり、時計などの精密部品やボルト、ナットなどは真鍮の被削性を利用したものです。
・極微量作用といって、僅かの量で驚くほどの殺菌作用があるため、ドアハンドルや引手などの真鍮金物は衛生上もすぐれています。

真鍮のデメリット

・真鍮は、空気中では徐々に表面が酸化されて酸化銅（黒ずみ）という皮膜に覆われます。
・メッキ加工やクリアコートなどの加工を施していなければすぐに錆びたり、黒く変色してしまいます。
・真鍮は放置しているだけですぐに黒く変色していきます。
・真鍮は銅と亜鉛の合金のため、水分に弱く触って手垢や汗などがつけば湿気や汗の影響で、変色や錆が進行します。
・ラテックスなどのゴム製品と相性が悪く、ラテックス類・生ゴムに塗ると黄銅の成分（銅と亜鉛）によりゴムを分解腐食させてしまう欠点があります。